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富山考古学会総会に参加。なんだかみんな熱い(笑)

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お昼に呉音でキノコのトマトクリームパスタを食べて

富山市の環日本海交流会館へ。

13時から富山考古学会の総会があるのだ。


総会は毎年おこなわれているが、じつは参加するのは5年以上ぶり。

毎年、仕事と重なるので参加できなかったが今年は1週ずらしてもらえたおかげで
顔を出せた。なので、ちょい浦島太郎状態(笑)


さてさて、総会では会計報告や事業報告などがあり

そのあと、叙勲を受けられた西井龍儀会長の記念講演や

越中の小金銅仏調査、立山博物館の加藤基樹氏による鉄仏の報告など。


参加者も老若織り交ぜてほどほどあり、なかなかに盛況だったように思う。

そして何よりいつもの遺跡報告会ではなく、鉄仏や小金銅仏というホットな話題や
西井会長の石造狛犬の話など、アカデミックな発表があったのが良かった。
これはFRKW氏の思惑らしいが。


あかりやでの0次会をへて1次会のとやま物語へなだれ込み。

恒例の1人ずつのスピーチはきっかり1時間かかってしまったけれど
それぞれの思いが聞けるので、これはこれでなかなか良い風習なのかも。
SZK先生が提案された富山の遺跡めぐり本は、懇親会に集まるメンバーが
手がければ半年も経たずに完成できると思うし、念願の歴史系総合博物館は
ぜひとも道筋がつけばよいと思わずにいられない。

また、飛騨のMYSさんが来てくれたのも飛越交流という点で嬉しかった。
あまり話せなかったのが残念だったけど。
今度はこっちから飛騨に乗りこもうかな(笑)

19:30にお開きになってダラダラとして、
じゃあ次に行こうかと若い衆で次の店に行ったら、なぜか重鎮が何人か紛れ込んできて
人数が入りきらなくなったので、みんなで北の門へ。ここでMCD氏が合流。

メンバーはOHN氏、OKD氏、YMMT氏、FNSK氏、MCD氏、MUR氏、
MN氏、TGMと自分。そこでYMMT氏の熱い語りがなんとも良かった。
西井会長宅へ高校時代に泊まった話や松倉城下での調査で苦労した話や
いろんな思い出話が。これがまたおもしろいし、聞く価値あり。
こういうやり取りもこの懇親会の醍醐味だね。

なぜかオマケのYKMKが話題になったり。アイツは幸せなヤツだな(笑)

しかし、富山考古学会の総会や懇親会にはなぜ40代、50代の人が少ないのだろう。
30代と60代以上という、ちょっとアンバランスな構成だった。
できることなら全世代で富山の考古学を盛り上げていけたらいいのに!

美術関係者は必見!? 映画「みんなのアムステルダム国立美術館へ」を観てきた。

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朝、パキッと起きて10時上映の映画をみるために氷見キネマへ。
お目当ては「みんなのアムステルダム国立美術館へ」

  公式HP 映画「みんなのアムステルダム国立美術館へ」

前になにかで目にして、昨年惜しくも行けなかったオランダを舞台にした映画だし
国立美術館の内側を描く作品ということで、見に行きたいと思っていたが
単館系映画のため県内での上映がないと思っていたら、
なんと「氷見キネマ」という映画館でやっているという。

  氷見キネマ

「こういう映画館があったんだ~」という感じだが、
行ってみると手作り感あふれる映画館で「お!」と思ったが、
映画がはじまると気にならなくなった。

この映画は、ドキュメンタリーだがはっきり言っておもしろかった。

話は改修をするために10年間も閉館中の国立美術館で巻き起こるドタバタなのだが、
よくぞここまでカメラを入れたもんだ、と制作側に感心したり、
よくぞここまで赤裸々に話すもんだ、と国立美術館関係者に驚いたり。
お堅い日本じゃここまではムリだね。でもドキュメンタリーといいながら
コミカルに編集してあったり、そもそも映像が美しいので飽きることがない。

美術館を取り巻く人々の悲喜こもごもが、作り物の話よりよっぽど面白く、
しかもなぜかそれらの人々が愛くるしくさえ思ってしまう。そんな映画だった。

この目で確かめたいという方は、ぜひ映画館で。
美術関係者や文化財行政関係者、とくに建築士さんにオススメです。



↓予告編だけでもどうぞ

【祝☆】とうとう『日本の山城100名城』が発刊!!しかも大感激のランキングが・・・

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この日を待っていた。

洋泉社から『日本の山城100名城』が刊行されたのだ!!


これまで日本城郭協会による「100名城」に関する本は山のようにあるが、
「山城」だけに絞った100名城は初めての試みだ。


これだけで価値はあるのだが、中身も十分に濃い。


「初心者から通まで~」とあるように、非常にわかりやすい作りなのだが、
あの中井均先生が山城の魅力を存分に書かれていたり、
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの城メグリスト・萩原さちこさんと
これまた超有名な城郭研究家・加藤理文氏と中井先生というお城ビッグ3が
韮山城を実際に攻めながら、山城の見方や楽しみ方を紹介するコーナーも。


ほかに服装、持ち物、事前準備といったところから基本用語集など
山城ビギナーにもうれしい心配りも。


もちろん100名城も存分に紹介されている。
とくにほかの本と一線を画すのは、城の特徴がわかるチャートがついていること!!
①遺構残存度、②縄張りのわかりやすさ、③登山のしやすさ、
④交通アクセス、⑤歴史的重要度
の5つの指標で示されている。
「執筆者の主観が入りすぎてんじゃないの!?」との批判もあろうが、
このチャートは画期的すぎる。


で、肝心の増山城はというと・・・見事に100名城に入っております!!

いや~、ありがとうございます。それもこれも皆さまのおかげであります。


しかも、見開き2ページで。
あの八王子城も金山城も岐阜城も小牧山城も、、、名だたる城でも1ページ。
なのに、増山城は2ページ!これは事件ですよ、奥さん!!
(恥ずかしながら原稿は私が書かせていただきました)


あれは去年の9月・・・炎天下の中、広島県三原市のMZDさんと一緒に鳥取城に登っていて

途中で休憩していたとき、たまたま下山してきた編集のTKZWさんにばったりお会いして
原稿を依頼され、そこから月日も経たぬうちにこうして本が完成するとは・・・。

と感慨にふけりながら、この本をザッと目を通していましたら、
さらに大事件が待っていたのです!!!






これです・・・








なんと!!
テーマ別にそれぞれの識者が独自の視点で選んだ「山城トップ3」というコーナーで
あの春風亭昇太師匠が選んだ「城主になりたい山城トップ3」
第1位に増山城が!!!


こんなことってあるの!??


もう卒倒モンですよ、事件ですよこりゃ。
増山城のページは書かせてもらったけど、
このランキングのページはまったく知らなかったので、
思わずのけぞってしまった次第であります。
もう涙が出そうなほど嬉しいですよ、これは。


いろいろやってきた甲斐があったなあ
ありがとうございます。昇太師匠。


というわけで、山城ビギナーも上級者もこぞって買いましょう!
『日本の山城100名城』、全国の書店・ネットで絶賛発売中です!!


そして、昇太師匠の出ている「笑点」(日テレ系)と「50ボイス」(NHK)を見ましょう!!

【ニュース】黒部で鎌倉前期の鉄仏を新発見!!

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ちょっと時機を逸してしまった感もあるが、
鉄は熱いうちに何とやらということで、先日北日本新聞の1面にドドンとでていた
黒部市で新発見された鉄仏について触れておきたい。

鉄仏というと一見地味に聞こえるが、
Yahooニュースにもなっていたし、地元新聞で1面を飾るなど注目度は高い。

 Yahooニュース 黒部に鎌倉前期の鉄仏 国内3番目に古く

その評価に関しては新聞に書いてあるとおり。
先日の富山考古学会総会で立山博物館の加藤基樹学芸員が詳細に報告されていた。
それによると、鉄仏は全国で120体あまり現存していて、関東・東海に集中。
成立時期は鎌倉~室町が中心で、今回見つかった徳法寺の鉄仏は中世の鉄仏としては
県内唯一の例で、北陸最古段階のものだという。

加藤氏は発表のなかで成立と展開についてあらゆる可能性を提示して検討していた。

まとめとして、今回の新発見を3点に集約していた。
①わが国における在銘「鉄仏」事例の古例
②わが国における「鉄仏」研究の基準作の一つ
③美術的価値も高く、在銘で歴史資料としての価値も高い

今後、この鉄仏が詳細に研究され、中世鉄仏の発展や立山信仰との関連も
明らかになることを願う。

なによりも今回は発見の経過がおもしろい。

まず石仏研究の尾田武雄氏が調査により確認し、尾田氏から連絡を受けた
帝塚山大学の杉崎貴英氏から立山町教委や立山博物館に連絡。
そして富山考古学会の小金銅仏調査担当の2名が鉄仏であることを確認し、
改めて立山町教委と立山博物館が熟覧・調査して銘文を発見。

この経緯をみてなんとも嬉しいのが、いろんな分野の研究者が連携している点である。
ふつう、発見した場合には個人の研究者やその組織の発見に止まる場合があるが、
今回のケースはあてはまらない。このような連携がまた新たな発見につながることを
願うばかりである。富山のようなコンパクトな土地ならそれが可能なはずだ。

【建国記念の日】柳瀬・比賣神社の鎮火祭に行ってきた。

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建国記念の日。

14時から柳瀬・比賣神社(ひめ-じんじゃ)の鎮火祭に、
文化財保護審議会委員のOD氏と行ってきた。

比賣神社では毎年この日に鎮火祭と紀元祭を兼ねてお祭りをしているという。



名工・藤井 助之焏が手がけた拝殿。



拝殿には20数名の地元の方が。

神主は安川の黒田氏。祭によって頼成の林神主と役割分担しているそう。


祭の次第。神楽では神主が太鼓を叩き、場面場面で雅楽のCDが流れる。



修祓では参列者全員で「はらへのことば」をいう。




同じく藤井棟梁が手がけた本殿。杮葺きの立派なものだ。

これでもかという位に彫刻が施されている。



本殿の後ろ側。この玉砂利の下には・・・



藤井棟梁の設計図の写しが拝殿に飾られていた。


祭りは滞りなくおわり、せっかくだからとお誘いをうけて
OD氏と一緒に直会に参加した。


初めて参加したが、これだけしっかりとお祭りをされていることに正直驚いた。
市内の他の地区でもこういう祭を行っているのだろうか。ちょっと調べてみたくなったり。
しかし、みなさんと一緒に「はらへのことば」をのべて、身が清められたような思いだ。

橿考研が知事部局に移る時代。

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(20100116撮影)


「橿考研」というと一般には馴染みがないかもしれないが、
考古学の世界では泣く子も黙る、国内屈指の研究所である。
正式には「奈良県立橿原考古学研究所」という。


奈良県立橿原考古学研究所


考古学の世界に身を置くものなら誰しもが一度は憧れを抱く場所であろうし、
現に研究所に就職した大学の先輩を尊敬の眼差しで見ていた覚えがある。
自分たちが学生のときはそういう場所だった。


ありがたいことに、大学4年の時にその附属博物館で博物館実習をさせてもらった。

いまはB庁におられるOMIさんが藤原京の瓦を使って実習を指導してくださったことを
今でもよく覚えている。

さて、昨日SNSでその橿考研が教育委員会から知事部局に移るというニュースを知った。
以下、産経WESTより抜粋。

県の知事部局には現在、文化財のほかコンサートや美術展など文化振興を幅広く担う文化振興課があるが、県関係者によると、文化財や歴史素材により重点を置いた「文化資源活用課」を今春に新設。橿原考古学研究所も知事部局に移管することで、研究者の視点にとどまらず、より広範囲に興味を持ってもらえるように魅力発信に力を入れるという。

一方、奈良県内の研究者からは「首長の政治的思惑に調査や博物館展示が左右されかねず、イメージ優先の展示が増えていくのではないか」と懸念の声もある。京都市などのように市長部局が文化財保護を担う自治体もある。
産経WESTより抜粋)


自分たちにとって聖地のような研究所が知事部局に移管されることを
どう受け止めたらいいかわからない。その答えは10年後に明らかになるだろう。
ただ、保存活用もたしかに大事かも知れないが、考古学のトップランナーとして
健全な研究活動が今までと変わりなく行われることを望むばかりである。

自分たちが憧れた橿考研はいつまでも橿考研らしくあってほしい、と思う。

富山県立イタイイタイ病資料館を訪れて思ったこと。

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雪が降るバレンタインデー。

晴れ間が見えたので10時すぎから午後のちょい過ぎまで
夢の平でスキー&ソリ遊び。
昨年庄川鯉恋ライドでお世話になったSIT一家とたまたま一緒になり、
和気あいあいとした時間を過ごすことができた。


帰宅して、車検のために富山市へ向かう途中、
たまたま目に入った富山県立イタイイタイ病資料館へ。

富山県立イタイイタイ病資料館

とやま健康パーク内にあるこの資料館は、想像より何倍も立派な施設だった。
2階建てで1階は展示室、2階は資料室と研修室のある豪華な作りだ。
時間がなかったので展示室だけ見て回ったが、凝ったジオラマやそれを取り入れた映像、
コラージュで溢れる展示パネル、プロジェクタを使った映像展示などなど見所が多い。

しかも、ウェブ上にバーチャル展示室まで設けている充実ぶり。

イタイイタイ病資料館・バーチャル展示室

月1回、メールマガジンまで発行しているそうだ。

すごい。

県内の博物館でここまで展示にお金をかけているところは他にあるのだろうか。
◯村工藝社か宝◯社かどこが展示を手がけたのか知らないが、展示の作り込みが凄い。
(ただ、こういう凝った展示をしてしまうと特別展示やリニューアルするとき大変そうだけど)

ともあれ、恐れ入りましたって感じです。

で、改めて思ったこと。
たしかに国内を代表する公害病の資料館は大事だ。それは間違いない。

でも、県立の歴史系総合博物館は?

福井県にも石川県にも新潟県にも岐阜県にも長野県にもあって、富山県にはない。
そこまで大規模なものとはいわないが、イタイイタイ病資料館と同じくらいの規模の
県立歴史系総合博物館があってもいいのではないかと思う今日このごろです。

初めてのスノーシューで雪山を歩いてみた。

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不安定な天気の日曜日。
朝から雨降りで心配だったが、誘われてスノーシュー体験をしに鉢伏山へ。
恐れ多くもMTIさんにお迎えに来ていただく。


スノーシューは砺波青少年の家のものを使った。
子供用と大人用あわせて100組ほどが無料で貸し出し可能だそう。
これはありがたいシステムだ。


今日は9時半に夢の平スキー場に集まり、10数人で体験会がスタート。
昨日スキー場でたまたま一緒になったSITさんが講師だ。
SITさんはスノーシューのことはもちろん、雪の上に残る動物の足跡や
樹木についても説明してくださった。さすがの一言。


このスノーシューとやら、なかなか優れもの。
雪に沈まないのはもちろん、カカトに当たる器具をセットすることで
斜面を登るときに足が水平に近い状態になって便利だ。
(...うまく説明できない。。。)


スノーシューで歩くのは想像していた以上に体力を使う。

心拍数も結構上がるので、自転車の冬場のトレーニングに良さそう。
ヒルクライムを少し緩めに登っているような運動強度だった。

しばらく歩いていたら、慣れないせいか股関節もちょっと痛くなってきた。

それと、スノボウェアを着て行ったら汗だくになってしまって失敗。
最適なのは上下ジャージにフリース程度。
心配だったら薄手のウインドブレーカーを携行すればOK。
晴れていればだけど。


アクエリアス500mlと飴玉3個が参加者全員に配られたが、
もしも遭難してもいいようにゼリー食とお菓子少々をポケットに忍ばせておいた。



1時間少々で目的地の散居村展望広場に到着!!
心配していた雨はまったく降らず、広場に着く頃には晴れ間もみえて
眼下には真っ白な散居村景観が広がっていた。


で、思わず記念撮影を。

(疲れのため、足が上がらない)


男は背中で語る、の図。



広場で少し休んで、下山開始。
行きはあれだけ時間がかかったのに、帰りは行きの3分の1の時間で到着。


で、お好み焼きサランで昼間っから研修会第2部を。
MTIさん、KNHRさん、KYCさんと一緒にしっかりと飲ませていただき、
15時にいとこの息子夫婦が家に遊びに来るのでお先に失礼させてもらった。

いろんな意味でお腹いっぱいの日曜日だった。

砺波野の郷土史について語り合う夜。

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志のある若い人たちと郷土史について語り合い、良い時間を過ごせた。

お招きを受けて、あずまだち高瀬にて砺波青年会議所の青少年育成委員会の皆さんを前に
「となみ野の郷土を知る」と題して講演を。といっても砕けた感じのアットホームな会だった。

今回の話は数ヶ月前にたまたまISKR委員長が職場に訪ねてこられ、
いろいろと話をしているうちに高校の同級生ということがわかり、
「せっかくだから郷土史の話をしてよ」と頼まれて安請け合いしたもの。

今日のメンバーは10人に満たない小さな会だったが、
こういうほうが思いをダイレクトにぶつけることができるので好きだ。
それと、今日は講演途中に「大人の郷土愛テスト」という歴史問題をプリントで
配布して、解いてもらった。結果は内緒だが、なかなか盛り上がってよかった。

ふだんは聞き流されてしまうであろう講演の内容を
脳裏にとどめておく役割を思いのほか果たしてくれて、少し手応えがあった。
しかし、みなさんとても熱心に聞いてくださるので、時間を10分超過しても
「え?もう終わり?」という感じだった。ありがたし。



懇親会にも誘われて、井波の蛇の目寿しさんへ。
とても雰囲気のある街並みの中にあるお寿司屋さんで、雪の佇む中庭を見ながら一献。

こういうときは大抵名刺交換だけ済ませて、あとは講演とは関係ない雑談で
終わってしまったりするが、今回は講演の熱をそのまま懇親会に持ち込んだ感じで
若い人達と歴史を語り合うその空間がとても心地よかった。

これまで演題で「砺波野」とか「となみ野」とか1回も使ったことはなかったが
ISKR委員長からのオーダーがあったので使ってみたけど、まあよかったかな。
しかし、本当に楽しい宴で、雄神神社や霞堤、大牧温泉やUKKの話とか、
郷土史からギリギリな話までいろいろと語り合うことができて楽しかった。

こんな会なら毎回呼んでください(笑)
ISKR委員長をはじめ皆さん、本当にお世話になりました。

KNB「でるラジ」でとうとう利波臣志留志のことに触れる。

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定例のKNBラジオ「でるラジ」の「となみ野語り」のコーナーに出演してきた。

CM中、小林アナから「富山市郷土博物館のHGWR学芸員さんと1文字違いなんですね!?」
と、知る人ぞ知る指摘が入る。

放送では昨日のJC委員会で反応が良かったこともあって、思い切って利波臣志留志の話を。
なぜ「思い切って」なのかというと、おそらく砺波市民はおろか、富山県民の大多数はその名を
知らないであろうから。

利波臣志留志

放送後、KNBの外にでるとJCのISKRさんから「聞きましたよ!」とのメールが。
こういう反応が結構うれしかったりする。

地方行政の救世主!?【ingress】がおもしろい。 #ingress

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世界的規模でスマホゲームのingressが流行している。

ingress

日本国内でもけっこう盛んで、あちこちにポータルという地点ができている。
このポータルとは参加者みずからが申請し、運営側が承認するシステムになっていて
基本的には名所旧跡、寺社仏閣、アート作品などがポータルに申請できる。

なので、ingressが盛んな地域に行くと、自然と歴史文化資源に足を運ぶことになる。
こないだ長野に行ったときは、駅に降り立った瞬間、ポータルで溢れかえっていた。


  
 
 
肝心の富山県内はどうかというと、高岡では古城公園周辺とか富山の松川べり、
氷見の市街地などにポータルが集中している。
砺波市周辺ではチューリップ公園、柳瀬の運動公園、庄川水記念公園、
井波の八日町通りと木彫りの里、苗加神社周辺が熱い。
 
最近はingressを取り入れる自治体も出てきた。
横須賀市や岩手県などだ。

横須賀市では離島に行くフェリーの切符に「ingress割」があり、
レベル2以上の人には割引が適用される。

たとえばチューリップフェアの入場券にも「ingress割」を導入すればおもしろいかも。
公園内はポータルが密集しているがフェア期間はチケットがないと入れない。
ingress猛者たちはつねにポータルを狙うので、割引制度があると高確率で購入してくれそう。

ingressにのっかって何かできないだろうか。
話題にもなるし。やるなら今だ。

たとえば、
チューリップの品種ごとに特設ポータルを無数に設置したり、
飲食ブースで特製の青いドリンクと緑色のドリンクの販売をしたり、
XMと称してポップコーンを販売したり(笑)

ああ、妄想はふくらむなあ。
といいつつ、当方はまだレベル6(あと85000APでレベルアップできる)のビギナーだけど。
レベル8を夢見つつ、今日もコントロールフィールドをちまちまと作るのである。

大門そうめんツアーに感激、そして氷見の城攻めへ

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北陸とは思えない、胸が空くような快晴。


9:30からKo・ra・reさん主催の大門そうめんツアーに同行させてもらう。

Ko・ra・re ~となみ野の魅力発信グループ~

まずは散居村ミュージアムをスタートし、素麺生産者の境さん宅で体験作業を。
大門素麺独特の「丸まげ」状態にして包装する体験と、はしわけ作業を見学。
そのあと、大門素麺のフシをつかった新しいお菓子を食べながら、どんどを渡り
同じく生産者の末永さん宅へ行き、生産工程を細かく教えてもらった。
最後は大門に新しくできる農家レストランを借りて、
自分たちで包装した半生の大門素麺をゆでて、郷土料理と一緒にいただく。

大門素麺

参加者はすべて女性。運営もすべて女性。
女性らしさがあふれたツアーで、いろんな気配りがそこかしこに。
参加者はすべて砺波市民だったようだけど、市外の方、県外の方向けにも
十分にウケるツアーだと思うし、正直自分も参加してみたくなった(笑)

商品価値はバッチリ。これからのKo・ra・reさんに思いっきり期待したい。
行政や観光協会に任せても今の砺波では
ここまでの砺波の魅力にあふれたツアーはできないからね。


正午頃、離脱してIMIさんと一緒に一路氷見へ。
紋食堂でローカル味のラーメンを食して、みんなの待つ阿尾城に向かう。
本日は曲輪の会のミニ城攻めの日なのだ。


一番楽しみにしていた事務局のTDさんは体調不良であいにく不参加だったが、
10人ほどが集まってわいわい言いながら、阿尾城をぐるっとひとまわり。
途中でMTIさんの解説が適度に入りつつ、土橋状遺構を抜けて伝本丸に。

ぐるっと360度の大パノラマ。
そして海の向こうにはクッキリと立山連峰が見えた。
すかさずHMDさんの名解説が始まる。


そこそこに出発して、氷見市立博物館へ。
館長補佐のOHNさんじきじきに解説をしてくださることに。


氷見独特の地理や、戦国時代の在地領主である鞍川氏、八代氏、菊池氏、狩野氏や
上杉謙信、佐々成政などの話も織り交ぜながら詳しくお話ししてくださった。
先日登録された漁労具やそのほかの展示物をじっくりと拝見させてもらい、
ミュージアムショップで競うように図録を買い求め(笑)、
最後にみんなで柳田布尾山古墳に立ち寄った。

午前は着地型観光ツアー、午後は氷見の城攻めとお腹いっぱいの土曜日だった。

『超入門 山城へGO!』を読んだ。

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増山城のガイドグループである曲輪の会には、
20-30代の会員さんを中心にしたLINEのグループがある。
その名も「曲輪の会若いもん支部」(笑)

夕方そのLINEグループで『超入門 山城へGO!』をAmazonで注文したと告げたら
すかさず書店の店長であるNINMくんが「自分の店で売ってますよ」と書き込むので
取り置きしてもらって、夜買いに行ってきた。
(Amazonはキャンセルした)

帰宅して一気に読み終えてしまった。

山城に関してこれ以上の入門書は今後出てこないのでは?と思わせるほど
かゆいところに手が届く感じの本だ。
西股氏の縄張図はため息がでるほど美しいし、
萩原さんの柔軟な感性やワッフルとか独特の表現にヤラレタ。
それと山城の装備や城攻めの格言は明日から使える(笑)

でも最後の安土城は西股氏の縄張図で締めて欲しかったな。

ともあれこの本は山城ビギナーには必見ですぞ。
肝心の中身は言いませんので、ぜひ買って確かめてみてください。


これは楽しいかも:スノーシューで増山城跡を登る!?

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南部小学校のTKUC先生という若い女性の先生は、おそらく伝説になるのではと思うほど
教育に熱心な先生で、今日はその先生からの依頼で6年生を連れて増山城跡に登った。

曲輪の会からはTDさんとお初となるHRSさん。
そして自分とIMIさんが出陣。

しかも!!
2月ということもあって、スノーシューを砺波青少年の家から借りてきて
冬の増山城を攻めるという念の入れようだったが、残念なことにここ最近の暖かい天気で
雪はすっかり消えてしまっていた(笑)

2班に分かれて、ひととおり城内を見て歩く。
南部小は夏に1度来ているし、増山城跡をテーマにした授業を何度もしているし、
戦国給食で甲冑隊も派遣したし、子供達は来訪者のために城の学習シートも作ってくれたし
増山城跡偏差値は市内ではトップクラスだ。

なので余計な説明は不要。今日は「冬の増山城」という視点で城内を見て回った。
途中、クロスファイア・ポイントで雪玉で模擬合戦をしたりしてみた。


肝心のスノーシューだが、出番がなかったので自分の班は途中の雪だまりで
少しだけ体験をしてみた。キャーキャー言いながらなんとか履いて、
そこらへんを駆け歩く。増山城の解説より絶対こっちのほうが心に残ったと思う。

ま、それでもいいか。
冬の増山城をスノーシューで登るってのも、なかなかできない体験だし
新しいガイドメニューに入れてもいいかなと思う今日この頃でした。

自転車のち若林で講演会、そしてひな祭り

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4時30分起床。
朝練に行こうと家を出た瞬間、雨で中止の連絡が入ったので
井波に行って国体選手のUENさんに3本ローラーの指導をしてもらった。


家に帰って朝飯を食べて、すぐに職場に急行。

午後から若林公民館で講演会を頼まれていて、プレゼンが完成していないからだ。

午前いっぱいかけて、急ごしらえの資料が完成。


本日の演題は「若林の歴史はいつからはじまるのか」
半年前に依頼を受けたとき、とっさにこの演題を思いついて
そのまま今日に至ったのだが、いろいろと調べるうちにおもしろくなってしまって
プレゼンのスライドのほぼ8割は初おろしのものに。
完全に若林でしか使えないプレゼンになってしまった。

講演では会場からポンポンとツッコミが入ったり、
途中で何度も笑いが起こったり(意図してなかったのだが汗)して
終始、あたたかいムードで進んだ。


終わってからも質問タイムが長かった。

ふつう1つ2つ誰かが質問して終わり、というのがお決まりだが
次々に手が挙がってなかなか終わらない。
しかもダメ出しまで頂戴するなどありがたいご意見まで。
結局、質問タイムが20分くらいあったのかな。

でも今回の講演会を通して若林を考えるキッカケにもなったし
砺波平野を考える上でも重要な地域なのだと再認識できた。
講演自体は会場の反応は良かったし、不発もあったけどプレゼンも全力で作れた。
なので、全体的にはまずまずかな。

帰宅して、子供と一緒にひな祭りの買い出しに。
夕飯ではひな飾りを見ながら、みんなで手巻き寿司を食べた。

体と頭と胃袋をフル回転した日曜となった。

井波の町めぐり 〜寺内町から門前町への変遷を追う〜

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最近は頼まれごとのバリエーションが増えてきた。
本日のオーダーは「半日井波の町めぐりをして、1時間ほど講演もしてほしい」

井波城なら何度もガイドしたことがあるが、井波の町全体をじっくり案内するのは
初めてなので、自分の頭の中を整理するために、というか勢いで
井波の町歩きパンフレットを作ってみた(笑)

テーマは、「寺内町から門前町への変遷を追う」

ふつう井波を案内するとしたら観光スポットに足を運ぶことが多い。
でも、それでは井波の本質をまったく伝えられないのではないか、と勝手に思い
お客さんがどういう反応をするかまったく考慮せずに復元図を作ってしまった。

まあ、結果的にはこれがウケたのだけれど。


本日のお客様は10名弱。
年配の方もいたし、井波在住の古物商の方もいた(これには冷や汗をかいた)。
ゆっくりしたペースで旧遊郭付近から笠緒峠に向かい、黒髪庵さんへ。

ここらへんで、もうすっかり良い雰囲気に。
中にはラジオのリスナーさんもいて、和気あいあいとした雰囲気で散策した。


今日のスペシャルは、国の登録有形文化財である斎賀邸を見学したこと。

母屋の建物自体も立派だが、奥の土蔵も立派。
漆が塗られた扉、基礎にはきめ細かい金屋石が。

今は空き家なのだが、なにか有効活用できたら井波の起爆剤になりそう。


途中、古物商宅によって記念撮影をして、骨董品をながめた。

店頭には井波で一番立派だという、200年モノの雛人形も。



やっぱり瑞泉寺は外すわけにいかない。

山門では観光協会のKWSMさんに解説いただいた。
山門の親(本)柱の横に飾り柱があるのだが、湾曲している。
これを「力を逃がすために湾曲させている」と言っておられたが、
重量は親柱と控柱できちんと受けているのでそれは違う。
門の正面に立ったとき、飾り柱もまっすぐ見えるよう湾曲させているのではと
言っておいた。

瑞泉会館で岸駒の虎や井波の名工の欄間などを見て、
本堂と太子堂などを見て回った。しかし、堂内はとにかく寒かった。


4時半すぎから、よいとこ井波で1時間のセミナーを。
いつものように「地域を知ることが、地域に誇りを持つことにつながる」という
話をしたら、皆さんにいたく感動されて最後はお褒めの言葉までいただいた。

6時からは茶ぼーずさんを貸し切って、懇親会。
若鶴の銘酒・琳黒の苗加屋と、新潟の八海山をたらふく頂戴した。
最初から冷酒でコンコンと飲み続けたので、締めの段階ではかなり酔ってしまった。
お客様の中には重鎮の方もいて、これからはもっと地域開発と歴史を融合させていこうと
熱い話ばかり。そもそも依頼者である同級生のKNSがえらく褒めるもんだから
さらに酔いがまわってしまった(笑)


しかし、良い経験をさせてもらった。
今度からは瑞泉寺もふくめて、井波の町を半日くらいなら案内できそうだ。

中世の木製品と山城の居住性の話

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考え事をしてたら空港に行く道を間違えてしまい、
少し遅刻してしまった。

今日は3ヶ月に一度の富山の中世を語る会。

いつものメンバーに加えて4人ほどご新規さんも。
さて、本日の1本目はFJTさんの木製品の話。
箸状木製品と分類される遺物について、機能的には
箸や斎串や付け木の可能性があるとして各遺跡での在り方を検討。
最終的には中世前期と後期の生産から流通までのモデルを提示した。

箸状木製品という普通は見向きもされない遺物に
着眼するとはさすが「付け木」だけに目の付け所が違うな~と感心するとともに、
知識の引き出しが多く、提示されたモデルが大胆なので
これまた「付け木」だけに皆さんのハートに火をつけた(しつこい?)感じで議論が活発に。
でも、ここまで論を展開するのなら論文にしないともったいない。
これはFJTさんの富山での最後の宿題としてほしい。(昨日のプレッシャー返しw)

次にSEKさんの話。
中世城館は数多くあるが、山城と居館がセットのケースは県内では松倉城くらい。
で、事例をみていくと主郭付近の広い平坦面に井戸が付属する場合があり、
これは居住していた証拠ではないかと。
NGKさんがいうように論拠としては弱いかもしれないが、
これもまた新しい視点として覚えておく価値はあるかもしれない。

おふたりの発表が示唆に富む内容だったので、
いつになく活発な意見交換が行なわれた。
さて、つぎはご新規のSNTKさんと
富山考古学界のホープ、TGMくんです。
みなさん、期待しましょう~

ヒーローはヒーローであってほしい。

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(2012年のロンドンオリンピックにて。親戚一同で賢一を囲んで)



いとこのバドミントンプレーヤー、田児賢一のことが気にかかる。

田児賢一


まだ25歳ながら世界ランクは最高3位、全日本選手権はシングルス6連覇、
昨年のトマス杯では優勝に貢献するなど押しも押されぬ日本を代表するプレイヤーだ。

その賢一が、3日からはじまった全英オープンの1回戦で負けてしまった。
2010年には準優勝、2012年にはベスト4に入るなど相性のよい大会のはずなので
初戦敗退と聞いて、アレ!?とは思っていた。

そしたら、今日のサンケイスポーツで気になるコメントが。

■田児賢一の話「今の自分のプレーでは勝てない。バドミントンに飽きているというか、没頭していない。自分でも分かっているが、気持ちが入っていない」(産経ニュース

これまで第一線で戦ってきたので、そうなるのかもしれない。
それにトマス杯で世界ナンバーワンになってしまったので、
いわゆる燃え尽き症候群になってしまったのかもしれない。

ただ、もしそうだったとしても、このコメントは正直すぎるように思う。

たとえば、テニスの錦織圭選手が同じようなことを言うだろうか。
もし錦織選手がこのようなことを言えば多くのテニスを志す子供達が失望するだろう。
賢一もバドミントン界でいえば子供達の憧れの存在であるはずだ。

ヒーローはヒーローらしくあってほしい。
それがトッププレイヤーとしての宿命だと思うから。


もしバドミントンに集中できないなら
利賀の空気を吸いに来い、賢一!

大阪市立大学のご一行を案内した。

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雪が降る前でよかった。

こないだの日曜日(3/8)、午後から大阪市立大学のNK先生ゼミご一行を連れて
増山城跡へ。NK先生には増山城跡が史跡指定する前からお世話になっていたり
去年の新・清州会議でもご指名いただき、資料集に寄稿させてもらったりと
なにかとお世話になっている。

毎年ゼミご一行で旅行をしているそうで、かならず数日かけて旧国をぐるっと
めぐっておられるそうだ。今年は越中国ということで、氷見→射水→砺波→富山
→魚津などの順で4日間もかけてまわるとのこと。なんともガチなゼミ旅行だ。

学生さんに「宿はどうすんの?」と聞いたら、
「各自でネットで予約して、バラバラの宿に泊まります」とのこと。
ここら辺はなんとも現代的。自分の頃は旅館で雑魚寝だったなあ(笑)

まず増山陣屋で概要を説明して、増山城跡に入って2時間ほど歩いた。
雨や雪はなかったがとにかく寒い日で、旅行の2日目ということで皆さんお疲れ気味だったので
そこそこに下山して、城下町の土塁を見てから千光寺に行った。

駐車場に戻ると結構な時間になっていて、砺波駅に着いたのは発車の5分前。
なんとかギリギリ間に合ってよかった。

しかし、熱心な学生さんたちだった。
皆さんキッチリとメモを取ったり、質問もバンバン出る。
しかも別れ際には論文の抜き刷りを渡してくるツワモノも。

こういうゼミを受け入れるのって、刺激になって良いもんだ。

【これは感動モンだ!!】 堀切もえさんが増山城のGoogleストリートビューを自作した件。

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(↑画像をクリックするとストリートビューにリンクします)


堀切もえの富山の城跡探訪


技術の進歩ってスゴいですね。
自分はIT系はまったく疎いので、日々置いていかれるばかりです。

さて、昨日のブログ記事に堀切もえさんから嬉しいコメントが。
な、なんと、増山城のGoogleストリートビューを作ったとのこと!!
ってストビューって自作できるんかい!(まずはそこから)

恐る恐るリンクをクリックすると、そこには鮮明な増山城内の画像が!!
しかも滑らかに城内を仮想散策できるではないですか!!

す、スゴいですよ、堀切もえさん!!

てなわけで、これからはGoogleストリートビューで
城攻めできる時代になったってことですね。
LINEで連絡を取り合いながら、PC画面のストリートビューでワイワイ言いながら
城攻めする・・・なんてことも出来てしまうワケであります。

とにかくスゴい時代になったもんだ。
平城ならまだしも山城でこういう事ができるんだから。

ただただ感動☆
おそらく増山城を知る人ほど感動できると思います。
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