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第7回増山城戦国祭り 〜雨のち晴れで万事OK!?の巻〜

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朝から天候がすぐれない中、今年もなんとか戦国祭りを開催することができた。
午前中は結構な雨降りでサッパリだったが、11時をすぎると青空が顔を出してきて
子ども連れを中心に賑やかに、そしてまったりと祭りを行えた。

今年は新たな試みとして、増山自治会が中心の戦国祭りと上和田自治会が中心の戦国釣り大会を同日開催として相乗効果を狙った。効果のほどはいかに!?という感じだが、混同されやすい2イベントを同日にできたのは良かった。


余談だが、祭りを終えて片付けをしていたら80歳すぎの地元の方が走って近づいて来られ、「戦国祭りと釣り大会を一緒にして良かった!!前からそうすれば良いと思っとったんや」と興奮気味に言っていた。




さて、朝7時、看板を設置するついでに、すでに競技がスタートしている釣り大会に行ってみると、釣り堀には多くの子どもたちが!これは本当に人気だな~。


お父さんたちが子どものために餌をつけている姿が微笑ましかった。
このあとのつかみ取り大会も盛況だったそう。



釣り大会の本部に顔を出し、上和田の人たちと冗談を言い合っていたら
「釣れたぞ~!」の声が!みると大物の鯉をゲットした人が!ってスタッフじゃん(笑)


上和田緑地には多くの釣り参加者、地元の人、中学生スタッフで良い雰囲気。
キャンプのテントも何張もあって湖畔のキャンプ場は賑やかだった。




そんなこんなで戦国祭りの本会場に戻ると多くのスタッフが集まって、いそいそと準備を進めていた。すると、いつもの曲輪の会さんが「テントを置く場所がない」と困った顔をしていた。「そんなバカな」と本部に聞いてみると、「いつもお世話になっているので、テントを立てておきました」と逆に立派なテントを準備してもらっていた。これには会員さん一同感動していた。



9:30に開会。が、ここでアクシデント。
舞台係がだれもいない。そこで進行を把握している自分が急遽仕切ることにして
なんとか対応。これは来年の祭りへの課題だ。



狼煙を上げて、武者行列をして、主催者・来賓の挨拶があり、ひとまず開会式が終了。
せっかくなので、武者と姫様で記念撮影を。今年から念願だった姫様を復活。
地元で二十歳を迎えた女性だそうだ。これは毎年恒例にしてもいいかも。



10:40からはウォークラリー&クイズラリー。


1時間の入門コース、1時間半の健脚コース、1時間の亀山城コースの3つを
用意しておいたが、いつも一番人気の健脚よりもなぜか入門にお客さんが殺到。
今年は他コースへの紛れ込みを防ぐため、コースごとに色分けしたバッチを参加者につけてもらったが入門コースのバッチが早々に無くなってしまった。


今年は小学生くらいの子ども連れが圧倒的に多かったので、
いつもと客層が違ったのかも。でもまあ、それはそれで良しとしよう。



といいつつ、なんとかウォークラリーがスタート!
冠木門前でホラ貝を鳴らし、みんなで「エイエイオー!」と勝ち鬨をあげて出発。
うしろからは地元の方が手作り甲冑でついていき、雰囲気を盛り上げていた。



会場では初の試みである「クイズセンダンノ」が行われた。
地元の老人クラブさんの企画で、会場の人向けとして考案したもの。
クイズに答え、正解者には豪華景品が贈られる。
とても良い試みだったが、予定時間より早くはじめてしまったので
肝心のウォークラリー参加者が少し流れてしまった。これは来年改善しないと。




お昼頃になり、山に上がっていた人たちもぼつぼつと下山してきた頃、
会場では戦国杵つき餅がはじまっていた。これは毎年一番お客さんを集める目玉企画。
今年はどうかな~と見に行ったら、すでに多くの行列が!!





そして今年新たな試みであるもうひとつのイベント、スポーツチャンバラ!

まあ、お試し企画ということで、教育委員会内からの提案を受けてやってみたのだが
これがかなり盛り上がってムチャクチャ良かった! 絶対に来年以降もやろうと思う。
防具を身につけ、1対1で1分間3本勝負を行う。相手に打ち込めば1本という単純なルールなので、大人も子どもも、見ている人もわかりやすい。そして真剣になる。

(自転車仲間のARTNさん提供)

最初は事前申し込みの数人だけだったが、何組か終えてまわりをみると、
ダムの堰堤にズラーッと多くのギャラリーがいて驚いた。
すると見ていた子どもたちの中から「自分もやりたい!」と申し出る子も。
9歳くらいの子と女子中学生の兄弟対決ではお姉ちゃんに追いかけられる姿が
おもしろくて会場の爆笑を誘っていた。


ほどほどに終える予定が次から次に参加希望者が現れ、
なかなか終わることができなかった。裏方をしていたら汗だくになってしまった。




弓矢はつねに盛況。
もうこれは鉄板だな。



最後に曲輪の会のみなさんで恒例の記念撮影を。


みなさんの表情が祭りのすべてを物語っている。


本当にみなさんの働きぶりは素晴らしい。
前日には前夜祭としてイルミネーションを設置してライトアップしたり、
太鼓や演武の競演で盛り上げたあとに今日の本番を迎えるという慌ただしさだが
そんなことは微塵も感じさせず、テキパキとセッティングして、班編成を決めて、
ウォークラリーを完遂させた。その手腕、お見事というほかない。


どうにか祭りを終えることができた。
でも毎年いくつも課題ができる。ただ、今年の祭りでいつもと違った点があった。
それは来年の実行委員長さんが「野原さん、来年も絶対やりますから。
もっと充実した祭りにしたいので協力してください」と、祭りをやっている最中に
言ってきてくださったこと。もちろん「全力でやらせてもらいます」と応じた。
こういうやり取りができるのは本当に嬉しいことだ。


さて、来年はどんな祭りになるのやら。
まあ、あんまり肩肘張らずに無理なく楽しく、いつも地元の人がいうように
「戦国祭りは増山城の素晴らしさを知ってもらうための祭り」となるように
来年も取り組んでいきたいと思う。


<今年の祭りで出来たこと>
・戦国祭りと釣り大会を同日開催にできた。
・ウォークラリーで班の見分けができるよう色ごとのバッジを作った。
・クイズラリーの答え合わせを13:30に。お客さんの滞在時間が増えた。
・教育委員会内からの提案でスポーツチャンバラを初開催
・老人会の方がクイズセンダンノを初開催
・元いかはまの湯さんが岩魚の塩焼きをやってくださった。
・小学生くらいの子連れのお客さんが増えた。(ウォークラリー前回比40%増)


<今年できなかったこと>
・車の一方通行の徹底
・なぜか増山陣屋の組紐コーナーに人が流れなかった。
・団体さんが急に昼食用のスペースを要望され、対応に苦慮した。
・359号の誘導看板やのぼり旗が少なかった。
・市外への周知が少なかった。




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2015.9.28 北日本新聞

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