朝から家で悶々としていたので、気晴らしにシンポジウム「アートはまちをすくわない?」に行ってきた。会場は高岡市の武田家住宅。重要文化財の建造物を会場に、少しドキッとするタイトルのシンポを開催する時点で足が向いてしまう。
会場は超満員で立ち見が出るほど。ものすごい集客力だ。駐車場の車を見ると半分近くが県外ナンバーだった。
外は雨、会場もホッカイロが配られるほどの気温だったが、静かな中にアート関係者やファンの熱気がこもっていた。プラハ美術工芸大学のパトリック・ハブル氏の話を熱心に聞いていた。たまにはこういう異分野のシンポに顔を出すのもいいね。新しい刺激がもらえる。
車がいっぱいだったので、桜谷古墳第1駐車場に停めさせてもらった。ついでに久しぶりに桜谷古墳を拝む。改めて見るとなかなか雰囲気のある良い古墳じゃないか。
雨晴まで来たので氷見市博の特別展「氷見の昔の道具たち」を鑑賞。どうでもいいけど、この看板の文字、発泡スチロールで浮き上がらせているけどまさか自前!?
常設展と特別展をじっくりと見させてもらう。民具の展示はHRSワールド全開。小さなスペースで少ない予算ながらも中身は濃かった。ヒトンマの作業(馬の代わりに数人で農具を引く)の写真はやっぱり画力があった。竹細工が盛んな氷見は平成22年で9軒も生産者があることに驚いた。カタツムリという背負い道具は初めて見た。和菓子職人の道具はなかなか見応えがあるものだ。氷見では「金花糖」という砂糖菓子をひな祭りに出す風習があるそうだが、所変われば習俗が全く違うものなのだと思わされた。しかしこれだけの展示品を並べるのは大変だったろうなあ。
帰りにブラックソフトクリームを食べて、帰宅した。