今日から2日間の日程で全国山城サミットin米原が開催されるので、
朝8:30に埋文センターに寄ってから現地入り。晴れていて気持ちの良い天気だ。
集合場所の米原駅にはTDさんをはじめ、HSSさん、TKKWさん、MTIさん、
HRSさんも。曲輪の会ベストを着てたからちょっと目立ってたかも。
11:30、受付をしてバスに乗り込み、現地交流見学会へ。
現地見学は鎌刃城(国史跡)、上平寺城(国史跡)の2コースと
鎌刃城から幻の城「松尾寺山砦跡」を縦走する健脚コースがある。
迷わず中井均先生の思い入れがあるであろう鎌刃城コースを選んだ。
麓の公民館には100名以上の参加者が。
中井先生が開口一番「城が築かれて、これだけの人が登ったことはないだろう」
と挨拶されて、登城はスタートした。
土肥氏がいたとされる殿屋敷跡をへて、延々と山道を歩くこと1時間弱。
ようやく北の大堀切に。天気がいいので、けっこう汗をかいた。
堀切の入口では中井先生が皆さんに声をかける。
大堀切。幅は25mもあるという。
奥にみえるのは大櫓跡。
大櫓からの絶景。琵琶湖もみえる。
奥には虎御前山、小谷城なども。
曲輪の会のみなさんと一緒にお昼ゴハン。
お昼にはこの日のために作ったと思われる戦国弁当が。
ちなみに中身はおにぎり3個、赤丸かぶの酢漬け、さつまいもの天ぷら、
にじますフライ、牛ごぼう、平たねなし柿、赤こんにゃく煮。
ボリューム満点、お味も最高。
お昼休憩の間に大石垣をパトロール。
北の曲輪群の西側斜面にあるもので、石灰岩が高さ4m、幅30mにわたって積まれている。
防御というより斜面崩落のために作られたものか。
休憩後、中井先生の解説がリスタート。
まずは大櫓跡。発掘では礎石が見つかり、半地下式の7×7間の建物があったという。
大櫓のとなりの曲輪にある虎口。
薬医門の礎石があり、曲輪内に入ると三方に階段がある。
枡形ではあるが、折れを設けていない古い形式だ。
地元で作られた物見櫓付近からは良い眺望が広がる。
正面のちょこんとみえる山は佐和山城だそう。
いよいよ主曲輪へ。
平成10年に発掘された石垣を10数年ぶりに公開。
サミット後、また埋め戻されるそうだ。今回は貴重な機会だ。
高石垣前の階段を上ると、虎口に門の礎石が。
両脇には垂直に積まれた石垣がある。石は小ぶりだ。
前面の石垣は破城のときに崩された。
主郭の南側の曲輪を見たあと、一旦自由行動となったので
魚津のMTBくんと一緒に西側の連続竪堀群をめざした。
図面上はたいしたこと無さそうだったが、斜面の傾斜がきつく、
曲輪と曲輪の高低差が半端なかったので、肝を冷やしながら下りた。
堀切を二つ越えて、尾根の突端近くまで来ると南側の斜面に竪堀がみえた。
想像よりも竪堀の幅、深さともに規模が大きかった(写真のMTBくんと比べてみてください。)
しかし、山の中でのMTBくんの俊敏な動きは忍者のようで、
とても付いていけなかった。
15:15に大櫓跡に集合して、16時すぎに下山。
11:30からの長丁場の山城歩きがおわったが、100名近くの参加者を一度に
山に登らせるのは至難の技だ。しかし誰も怪我することなく下山できてよかった。
鎌刃城を中井先生の解説でまわることができて、良い機会だった。
城は縄張りは3つの尾根を利用した単純なものだが、曲輪の規模がそれぞれ大きく、
そして石垣や堀切が随所に見られて高いレベル。
湖北では小谷城に次ぐ規模をもつ城だそうだが、納得の訪城だった。
夜、お寿司やさんで懇親会。約40名が出席。
米原市のTKHSさんが豪放磊落な人で、一瞬で魅了されてしまった。
事前のやり取りではわからなかったが、こんな人なんだね。好きなタイプだ。
次の日はサミット本番ということで、ホテルで曲輪の会のYSKGW会長と
ちょっとだけ飲んで、おとなしく就寝した。