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Channel: 学芸員の小部屋
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ハワイ旅行記 〜4日目、ロードバイクって最高!〜

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2015.5.19

バカンス4日目はレンタルしたスペシャライズドAllezでRide in Honolulu へGO!

じつはハワイに来る前からどうしても実現したいことが。それはロードバイクでホノルルを駆け抜けることだ。そのためにはまず機材を用意しないといけないが、空輸ではコストが掛かる。調べるとレンタルできる店があるのでそこで借りることに。


到着して早々、タクシーでThe Bike shopというそのまんまな名前の店に向かった(15ドルほど)。ワイキキの中心部から5kmほど離れたところにある。あとで気付いたがトロリーバスなら無料で行ける。

小さなバイクショップだが、品揃えは豊富だ。とくにスペシャライズド製品に強いようで、S-Works乗りの自分としては嬉しい限りだ。だが、店員さんに日本語は通じない。全部英語での交渉となる。こちらの希望を話すと、まっさきにターマックSL4、VENGE、ルーベSL4を紹介された。聞くとレンタル料が1日80ドルだというので、Too expensive!と断り(というか観光地でのライドにそこまでの機材は求めないからね)、もう一段下げるようオーダーするとAllezを提示してきた。コンポはティアグラ、アルミフレーム、サイズは56がある。しかも黄緑と青のカラーリングがマイバイクと同じじゃないか!申し分ない。これに決めた!というと、日曜に開催のホノルルトライアスロンのために機材はすべて出払っているとのこと。とりあえず予約して、1日のレンタル料40ドルとデポジット料650ドルをカードで決済(これはバイクを返却後、取り消される)。その後、ちょうど放送中だったツアー・オブ・カリフォルニアを店員さんらと一緒に観戦。自分がS-WORKS乗りだと知られたからか、ティンコフとトレックがプロトンの先頭を引く場面があると「どっちのチームもEVADEを被ってるぞ!」とS-WORKSジョークを言ってくるので一緒に笑った。結果、スプリントでカヴェンディッシュが勝った。店員さんらとカヴのパワーウエイトレシオの驚異的な数値の話や体が小さいのにどうしてスプリントが強いのかなど話をして、一旦退散した。

たしかに土日にかけて市内ではロードバイク乗り、しかもTTバイクを多く見かけた。なかでも日本人が多かった。


さて、トライアスロンが終わってまたお店を訪れ、予約の件を伝えるとすぐにバイクを準備してくれた。そしてサドルにまたがるよう言われ、ハンドルやサドルの高さ調整を。付属品としてチューブ、パッチ、タイヤレバー、ポンプを一揃い。「ペダルとシューズは?」と聞かれ、その場で後悔。まさかここまでの機材が用意できるとは思わず、ヘルメット、ジャージ、グローブ、ボトルしか持ってこなかったのだ。どうせならGarmin edge800も持ってくれば良かった。そして貸し出しのバイクのどこにスクラッチ(すり傷)があるか一緒に確認を。

最後にU字ロックかケーブルロックのどちらがいいか聞かれ、最近レンタルした人が盗まれたから道路に面した場所での駐輪は気をつけるよう言われた。夜はホテルの部屋に置いておくよ、というと「それは最高だ!」と返してくれた。


話は戻ってライドの朝。日の出の5:51の少し前に部屋をそ~っと出て、ライドに出発。なんのせ、家族が動きだす8:30までしかお許しをもらえなかったから(笑)

まずは、ソロソロっと道路を走る。ハワイは右側通行なので最初はやっぱり慣れない。何kmか走ったあと、ちょっと踏んでみる。バイクは問題ない。天気も良く、風は少しだけ。車も少ない。よし、と思ってペダルに力を入れようとしたらロード乗りがサッとパスして行った。

慌てて後を付けると、ちょっとゴツめの現地の人でORBEA ORCAに乗っていた。バイクといい、姿カタチといい、まさにT-WAVEのミノワさんソックリで、妙な親近感を覚えて「Can I run behind you?」というと親指を立てた。ちょうどダイヤモンドヘッドをグルッとまわるゆるい登り坂だったので、ハワイのミノワさんに牽いてもらうことに。ガシガシと一定ペースで坂を登る。しかもハワイアンライダーと。こんな滞在ってあるだろうか。ロードバイクに乗れば言語を越えた交流が可能なのだ。走りながらだいたいお互いの走行力がわかり合える。峠まで登ったところでSee you!といって別れた。ああ、なんて素晴らしい経験だろう!

市街地を走っていると今度はリカンベントのバイク(寝そべって乗るタイプの自転車)が凄い勢いで追い抜いて行った。軽く40km/hは超えている。上野道場に通いながら、離されてしまうのは情けないと意地でペダルを踏んで追いつき、しばし後ろを走る。とその時、右側の路駐の車がいきなり出てきた。とっさに避けて追突にならなかった。フゥ~あぶねぇ。と汗をぬぐっている間にリカンベントさんはピューとはるか先にいってしまった。

追いつくことは諦め、山に登ることに。どうしてもワイキキの市街地を俯瞰したかったのだ。Garminもないので、自分の勘で行くしかない。山の麓の住宅街を抜けるしかなさそうだ。さっそく住宅街に入ると驚き!坂が15-20%近くあるのだ。それだけ急斜面に密集して家を建てているのだろう。砺波付近でいえば夕霧峠手前のコンクリの橋の斜度が住宅街に延々とある感じなのだ。ここでも意地で足を着かずに進み、山道に出ると斜度は5-10%に一気に緩やかになり、快適に登ることができた。景色は良いし、風は気持ちいいし、心拍数は80%くらい。


最後の500mくらいは時速5kmを下回ってしまうほどの激坂だったが、なんとか頂上のタンタレス展望所にたどり着けた!しかし、なんという景色の良さ!そしてなんとも言えない達成感!ダイヤモンドヘッドとワイキキが一望でき、ハワイで一番やりたかったことが実現できた気がした。下りでは、日本人のロード乗り3人とすれ違った。Stravaの成績は散々だったけど、これもまた良い思い出だ。

とりあえず本日のログ↓

ハワイの自転車事情について少しだけ触れておこう。

【交通ルール】
まず、右側通行であること。そして自転車はbicycle laneとbicycle routeがある。laneは白黒の看板で表示されていて、日本の自転車レーンのように元々が自動車道だったところの歩道側にアスファルト上に表記されるもの。routeは自転車専用道で車道とは縁石で分断されている。幅は1.5mくらいで自転車の片側1車線となっている。つまりrouteでは反対方向から自転車が走ってくる。このlaneとrouteを走っていれば問題ないが、それらがない道を自転車で走ると容赦なくクラクションを鳴らされた。また、ライド中、laneを逆走してきたのは日本人だった。

それとホノルルではOne wayが至るところにある。つまり一方通行だ。日本で一方通行といえば狭い道を思い浮かべるが、ここでは4車線、5車線の一方通行がある。Speed limit 25(mile)の表記も。


【駐輪】
駐輪の設備がオシャレだ。このような自転車の形をしたスタンドが大通りのあちこちにあり、自転車を立て掛けて停める。


【路面状況】
路面状況はあまり良くない。大通りは日本と変わりないが、日本でいう市道クラスの道では路面が荒れていた。とくに下りは怖かった。


【排気ガス】
郊外はまったく問題ないが、市街地はひどい。アメリカなので排気量が大きい車が多いのだろうが、とにかく息苦しい。鼻の穴が真っ黒になる感じだ。

【レンタル】
自分はロードバイクを借りたかったのでワイキキの市街地から離れた店を選んだが、ふつうの自転車やちょっとしたスポーツバイクなら市街地に近い店でレンタルできる。夜間の保管はホテルの部屋がベスト。恐る恐るエレベーターに運んだが、ホテル側からは何も言われなかった。


さて、約束通り8:30にホテルに戻り、隣のモアナサーフライダーホテルの朝食を食べに。ワイキキ最古のホテルというだけあって格調高く、とにかくオープンテラスの雰囲気が抜群だった。料理も大満足。ご飯や味噌汁、納豆まであるし、定番のブレークファーストメニューはどれも一級。とくに流行り?のポーチドエッグが嬉しかった。このホテルの従業員は日系の人が多く、すごくきめ細かい接客をしていた。


極上の朝食を堪能したあと、ショッピングのためアラモアナショッピングセンターへ。ここは300以上の専門店がひしめく、買い物のメッカだ。

家族をトロリーバスに乗せ、自分はロードバイクを返却するため、自走でお店まで。返却手続きをして(主にキズが増えたかどうかの確認)、アラモアナまで徒歩で。

家族と合流してショッピング三昧。といっても欲しいものなんて特にないので、自分のものは何一つ買わず。オークリーの新作グラス(200ドル)だけは本気で迷ったけどやめた。なんだかんだと歩き疲れて、子どもたちもグズりだしたので退散。


部屋に戻り、ほかの人たちと合流して最後の晩餐に出かけた。ハワイNo1のロコモコ食べさせてくれるウルフギャングステーキハウスを訪れたが、日本人が行列を作っていたので諦め、カンニング竹山の店近くの和風居酒屋へ。サッポロ黒ラベルで乾杯。ちょっと割高だったが海外と思えないクオリティで満足できた。なんといっても日本食は落ち着くねぇ~。

と4日目の夜が更けていったのでした。

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