タイムリーな話題というわけではないが、
中学校社会科副読本の太平洋戦争に関するページを
目下、編集している。
今年は副読本の改訂の年。
夏休みを利用して、中学校の先生方と編集担当の自分が寄って
定期的に編集会議を行っている。
改訂といっても大幅改訂ではないので微修正に過ぎないのだが、
ある先生から「太平洋戦争に関する内容を充実させたほうがいいのでは」
という前向きな提案があった。
さっそく資料を集めたり、聞き取りを行ったりして
「太平洋戦争と砺波」というページを作った。
先生方と話していて、意外にも知らない人が多いことがわかったので、
「市内の戦争遺跡」という項目を設けることに。
戦時中、砺波には司令部偵察機つまり飛行機の工場があった。
この工場はもともと名古屋にあった三菱第十一航空機製作所で、
大門に疎開するが、空襲に備えてさらに雄神に工場を移転した。
雄神には飛行機の部品を作るため地下工場が作られ、
現在も16本ものトンネルが現地に残っている。
雄神で作られた部品は安川の半地下工場で組み立てられ、
柳瀬の最終組み立て工場へ運搬し、
隣接する飛行場で試験飛行を行う計画だった。
飛行場は現在のチューリップスタジアムや
富山県西部体育センターの北側の庄川河川敷。
そのほか般若村にあった射撃場跡や
庄川の松川除堤防で畑を作っていたことなども副読本に書いた。
また、東京都渋谷区から庄川町に疎開した小学生の手記も。
編集会議で先生方が「これは良い副読本になるぞ!」と言った。
来年の中学1年生にはこれまでより充実した副読本が届けられるよう
夏休みが終わるまでに頑張って完成させたい。
↧
太平洋戦争と砺波
↧