2日目は城巡りをすることに。
しかし、姫路の朝は寒い。身を切るような寒さで驚いた。
白い息を吐きながら、姫路城を訪れるとオープン前なのに長蛇の列。
さすが世界遺産だ。
姫路城は2回目。もうすぐ大修理が完成するので、その前に見ておきたかった。
天守は覆屋がかけられているが、十分に城を堪能することが出来た。
エレベーターで修理工事の棟に上がって、工事の様子をサクッと見たあと
縄張りのチェックへ。
三国堀曲輪や上山里曲輪、乾曲輪などを丹念に。
それと西の丸を集中的に見た。しかし、西の丸の櫓は改めて見ると本当にスゴい。
姫路城をそこそこにして、一路朝来市へ。
お目当てはもちろん、「天空の城」竹田城である。
雨が降る悪天候の中、ふもとの「山城の郷」に着くと駐車場は満杯。
多くの人が城に向かって歩いていた。ギャルズ、若いカップル、家族連れ、
ふだん山城に足を運ばなそうな人達が続々と来ている。
まるでテーマパークのようだ。
山城の郷から城まで約2.2km。
ずっと上り道で、途中からは登山道になる。
往復にすると結構ハードな道のりだが、人の波は途切れることがない。
これだけの集客に成功しているのは心底敬意を表したい。
どうやったら山城にこれだけの人を呼べるのだろう。
ただ、ほとんどの人が軽装備で登山に不向きな靴で来ていたし、
赤ちゃんを抱っこしている人がいたり。これだけ多くの人が来るのだから
事前のアナウンスが必要だろうし、城には監視の人を置くべきかも。
大勢の人が押し寄せるのは史跡にとってはどうなのだろう、と思ってしまった。
史跡の存在が知られるのは良い事に違いないが、遺構そのものが崩れてしまったり
事故などの心配をしなくてはいけないのは本当に大変だろう。
しかし、多くの人が竹田城で「山城」を知る事になると思うので
それをきっかけに全国にある多くの魅力的な城に触れてほしいと願うばかり。
竹田城からしばらく走ると、道の駅の看板が見えて来て
「たしか埋蔵文化財センターが併設していたような・・・」
という微かな記憶をたよりに立ち寄ってみた。
ここがスマッシュヒット!
展示の仕方が素晴らしいだけでなく、
国指定史跡「茶すり山古墳」の遺物がぶったまげるほどにスゴいのだ。
が、残念なことに売店は多くの人で賑わうがセンターのほうは静か。
ああ、もったいない!
と思いつつ、道の駅で岩津葱ラーメンを食す。
最後に、丹波篠山城へ。
こちらもどうしても行っておきたかった城。
石垣や縄張りはさすが天下普請の城といった感じだ。
南側の埋められた内堀は、かつての姿に復原をするためか
バックホウなどで工事をしている様子だった。
武家屋敷群をグルッとまわって砺波への帰路についた。
ああ、時間の関係で篠山市の黒井城に行きそびれたなあ。
また今度攻めにこようっと。