
朝、長野県南部で発生した地震で目覚めた。ホテルが横方向にゆらりゆらりと揺れるので身構えてしまった。今日はあいにくの雨だ。あそらの茶屋で朝粥をいただく予定だったが、昨日の痛飲のせいでその気が起きず、ホテルで朝食で済ませることに。ご当地メニューの伊勢うどんを食べた。
食後、天気も悪いので部屋でゆっくり過ごし、8:15に動き出し開始。本日は外宮を参拝することに。コンビニで傘を買い、ホテルから徒歩で外宮へ。ひろちゃんとしゃべりながら歩いたのだけど、昨日の後半部分の記憶が飛んでいるらしい(笑)
表参道から火除橋を渡り、鳥居をくぐって清盛楠を仰ぎ見、正宮をめざす。正宮の手前に古殿地があるのに気づいた。式年遷宮の前に正宮が建っていた場所で、白い玉砂利が敷き詰めてある。よく見ると花崗岩だ。重要な場所に白い石を敷き詰める。これをシンボリズムとレトリックで読み解くと・・・なんて考えながらシャッターを切る。
正宮の宿衛屋で受付をし、御垣内の特別参拝を。
昨日内宮で経験したのだが、何度やっても緊張するものだ。自分たちの後に100名以上の特別参拝をされる団体があった。
土宮を詣でる。風宮では儀式が執り行われており、参拝客の多くが足を止めて見入っていた。神話の中の世界のような儀式が、今も日常的に行われている。当たり前のことかもしれないが、その営みが行われていることに感動する。
山の上にある多賀宮を詣でる。
昨日に比べて湿度が高い。昨日は暑さで汗をかいたが、今日は蒸し暑さで礼服の下は汗でグッショリ。
外宮を一通り回り、北御門口から外へ。北方向に歩いていると神路(かみじ)通りにでた。これは月夜見宮から外宮への神の通り道だそうで、道の真ん中を歩いてはいけないという。
月夜見宮を参拝。
昨日知り合った元自衛官さんに「二見興玉神社は行ったかい?正式な参拝はまず二見、次に外宮、最後に内宮なんだよ」と教えてもらった。内宮・外宮と参拝したので二見興玉神社に行き、茅の輪くぐりをして夫婦岩を拝んだ。内宮・外宮と雰囲気が違い、観光地化した感じだった。
ここで伊勢に別れを告げ、ひろちゃんがお目当の松阪牛を食べるために一路北上。松阪まるよし鎌田本店にチェックインし、100gのステーキを注文。レモンの輪切りに隠れるほどのお肉がなんと4000円!ひろちゃんはしみじみと味わっておりました。
松阪まで来たので、やはり行っておかねば。ひろちゃんに付き合ってもらい、雨の中、松坂城を攻めた。大手から本丸まで一気に駆け上がり、搦手から下りた。石垣の褶曲具合というか曲線美というか、蒲生氏郷の美意識に胸が撃ち抜かれた。
松阪といえば、どうしても見ておかねばならない埴輪がある。ということで、松阪市文化財センターはにわ館へ。宝塚1号墳の船形埴輪だ。やはり現物を見ないとわからないことが多い。この船の前はどこか、という設問の答えを聞いて納得。写真では絶対にわからない。

松阪を発って、伊勢湾岸道から東海北陸道へ入り、岐阜を北上して富山へ無事にたどり着いた。途中、長良川SAとひるがの高原SAに立ち寄り、休憩しつつ、おしゃぶり昆布を食べながらなんとか砺波に帰着。ひろちゃんが「旅のゴール写真を撮ろう」というので駐車場でパチリ。ちょっとお疲れ気味の二人なのでした。ああ、良い旅だった。